フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと_レビュー

フィンチ家の奇妙な屋敷は今年 ( 2017年 )に販売されたゲームであり、ある世界観に満ち溢れた世界を歩く ( walk simulation )タイプのゲームである。なので、このゲームの魅力を語るにはネタバレになりがちなので注意されたし(ここではネタバレはもちろんしない)。

 

世界観はゴシックホラー・もしくはゴシック風の幻想小説に似た者がある。この小説分野ではアッシャー家の崩壊が有名であり、この小説は家系ホラーの様なジャンルを確立した。また、このジャンルはわけのわからない病等に対する恐怖を多く採用する傾向があり、このゲームも同様である。但し、このゲームのホラー感は少なく、多くのプレイヤーはこのゲームをプレイ中に恐怖に震えることはないだろう。古典的な狂気に満ち溢れたキャラクターはこのゲームにはでてこない。

 

 

ならばこのゲームには何がでてくるのか。ここで、公式サイトのあらすじをみてみよう。

 

プレイヤーは一族の血を引くエディスとして、フィンチ家の風変わりな屋敷を舞台に家族の軌跡をたどりながら、なぜ彼女が最後一人の生存者なのか謎を解こうとします。遠い昔から現在に至る追憶…それぞれのストーリーを見つけるたび、その家族の命が尽きた日の人生を体験していきます。

 

そう。このゲームでは主人公である彼女がその風変わりな家族の命の尽きた日の人生を体験する。いうならば「日常的な死も対する恐怖」がこの世界に詰まっており、その謎を追う作品である。

 

この風変わりな一族の物語を見てみたい人、なぜこの一族が風変わりなのか考察したい人、日常的な死に対する恐怖が感じてみたい人にはお勧めです。